著者プロフィール
東大文科1類に落ち、地方国立大学に入学。無気力状態で2年間過ごす。受験のトラウマは受験で克服するしかないというシンプルな結論に辿り着き、もう一度東大を目指した。1年間、県立図書館の自習室で自分と向き合い続け、東大理科2類に合格。その過程で得た合格術と教訓があなたの役立てば。
東大に行くには予備校でハイレベルな授業を受けなければならない、というのは情弱の発想です。例えばこういうのはどうでしょう。
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怪しい匂いがプンプンして、一度は立ち止まりますよね。本当に書いてあるような効果が見込めるのか疑いたくなります。ではこちらはどうでしょう。
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ほとんどの高校生と親御さんは、東大卒でもなんでもない営業の人に小1時間説明されて、あっさり入塾を決めてしまいます。もっと考えた方がいいです。予備校ビジネスだって、胡散臭い投資セミナーや情報商材とやってることは同じですから。
はっきり言って予備校は必要ありません。その理由は大きく2つあります。
1つ目。予備校でしか得られない情報はありません。欲しい情報はネットにいくらでも転がっています。試験のことや、合格体験談、失敗例、勉強法、戦略的なことまで、少し調べるだけです。1日あれば大体のことがわかります。
勉強の内容については教科書と参考書に十分書かれています。予備校の授業よりも詳しい場合もあるでしょう。○○先生流!秘伝の解法!みたいなのって、予備校でしか学べないと思いがちですが、その先生が書いた本に載っています。
2つ目。勉強の環境は自分で作れるから。自習室目当てで予備校に通ってるんだ!という人もいるかもしれません。高額な塾代はそれに見合っていますか?図書館とか自宅でよくありませんか?それができない人が東大に合格できますか?
環境が大切だという考えは正しいです。根性論では長続きしないのは証明されています。ですが、整った環境が用意されていないとパフォーマンスが発揮できないのは致命的です。あらゆる場所を勉強場所にする力こそ、勉強時間を多く確保するために必要です。高いお金ではなく、少しの工夫で環境を作れることを知った方がいいです。
結局、特に吟味もせずに予備校に入るのは、自分事として捉えられていない証拠です。敷かれたレールの上を走っていれば自ずと合格するほど東大は甘くないです。東大の友人は皆、予備校に通っていたとしても自分なりに色々と工夫して合格しており、それできるなら予備校いらなくね?という印象です。
東大に限らず、自分で考えて情報を集めてきて戦略を立てる、というのは自分の人生を歩むための基本だと思います。お金さえ出せば他人任せで何かいい感じにしてくれる♪という発想は相当危険です。カモですね。
あと、予備校行かずに合格したの!?天才じゃん!と言われる特典つきです。結構気持ちいいですよ。
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