東大は文系より理系の方が簡単!?

合格マインド

こんなことを言うと一定数の批判が集まります。

「お前が理系だからだろ」
「逆張り乙」
「東大の時点で文系も理系も難しいからwww」

ですが、そういう人ほど”口だけ”。勝手なイメージで切り捨てては突破口は見出せません。色々な可能性を探って勝ち筋を見つけるのがゲームの醍醐味。親や先生や友人の言うことをそのまま聞いていては、その人たちを足して割ったような人間になりますよ。自分で調べて考えるのです。

今日は、東大に入るには文系と理系のどちらが簡単か、両方で受けた私の経験を基にお話します。

著者プロフィール

東大文科1類に落ち、地方国立大学に入学。無気力状態で2年間過ごす。受験のトラウマは受験で克服するしかないというシンプルな結論に辿り着き、もう一度東大を目指した。1年間、県立図書館の自習室で自分と向き合い続け、東大理科2類に合格。その過程で得た合格術と教訓があなたの役立てば。

まずは東大入試において、文系と理系の問題がどう違うかを大まかに整理します。細かい部分は置いといてください。

英語について。完全に共通
国語について。論説文・古文・漢文は共通。文系のみ随筆文
数学について。理系のみ数学ⅢCも範囲。文系4問、理系6問。
文系は社会2科目、理系は理科2科目。

こうなります。文系のとっての国語が理系にとっての数学、文系にとっての社会が理系にとっての理科、ということです。それぞれ見ていきましょう。

⓵東大文系国語と東大理系数学、どっちが難しいんだい!

素人であればあるほど、国語の方がまだなんとかなりそう。。と思うでしょう。ですが、東大の随筆はめちゃくちゃ難しいです。何が難しいかというと、答えを合わせることです。本文はすらすらと読めます。設問も別に変な捻りもないです。とりあえず答えは書けます。でも、出題者が求める答えにたどり着くことは困難です。

一度解いてみるといいでしょう。あなたができたと思って解説を見ると、思ったことと全然違うことが書かれていると思います。随筆は論理+教養で解かなければいけません。論説文で6割くらい取れてた私が、模試で随筆のところ2点とか8点とかでした。全然難易度が違います。

一方、理系数学ははっきりしています。後日戦略を示しますが、2問解ければ合格ラインに乗ってきます。そして、数学ⅢCを使う問題は、解くべき2問に入ってきます。計算ゴリ押し系の問題は数Ⅲの微積である場合が多いです。こんなの、見直しをしっかりして1時間弱使えば答えを合わせられます。

文系国語の随筆は足を引っ張るのに対し、理系数学の数学ⅢCは得点源になります。これは私の感想であるとともに、多くの人に当てはまることだという印象です。文系の友人で随筆得意な人いなかったし、東大入った後のクラスメイトは根性で微積の計算やりきったと言っていました。

数学ⅢCは、やったとこが絶対出るし、出たらできる可能性が高いため、コスパいいです。教科書や参考書の分厚さから敬遠して文系に行く人多いかもしれないけど、それはもったいないです。対策に限界がある随筆で悪戦苦闘するよりも、腹をくくって数学Ⅲやる方が得点を重ねられます。

当ブログの結論としては、「文系国語はセンス、理系数学は根性。凡人は数学ⅢCで稼げ!」です。

⓵東大社会と東大理科、どっちが難しいんだい!

これも、素人であるほど、社会なら覚えればなんとかなりそう。。という考えに至りそうです。しかし、社会は暗記だという常識は東大では通用しません。覚えていることなんて大前提で、設問ではどの知識をどう使うか・組み合わせるかが問われます。これが難しいんです。

答え見れば全部教科書に載っている事項で頭にも入っているけど、そういう書き方はできん!書く修行で1年欲しいな、、というのが私の感想です。そして、覚えるだけで精一杯だった私は、歯が立たず撃沈。社会は覚えた後が勝負だということを落ちて初めて知りました。遅すぎ。

世界史が得意だった友人は、高校2年生のときから大問1の500字記述の練習をしていました。世界史マニアの彼は50/60くらいとっていたので、1年の修業期間があれば解けるようになるとは思います。が、社会を選びたい人って、時間をかけず暗記でラクしたいと考えているでしょう?そうはいかないということです。

一方、理科。覚えることはとても少ないです。特に物理は覚えるべき公式は30くらいと言われています。体感ではもっと少なかったです。まあ、公式を覚えていることは大前提で、設問では設問ではどの知識をどう使うか・組み合わせるかが問われます。

ちょっとそのセリフはさっき聞いたよ?と言いたげですね。でも本当にその通りで、物理の勉強時間のほとんどは問題演習。色んなシチュエーションで物理現象を考えます。問題演習を通じて公式の本質を理解し、出題のパターンもつかめてくる、それが物理です。

社会も理科も、覚えた後が勝負だということに変わりありません。社会は覚える量が多く、教科書の内容をさらうだけで1年弱かかるし、覚えたことが多い分、それを組み合わせるのにも技術やセンスが必要。理科は少ない知識で問題演習に専念できる。演習量が同じなら、暗記量が少ない理科の方がお得でしょう。

東大は理系で目指そう

国語より数学の方が得点しやすく、社会より理科の方がコスパいい、という話をしてきました。当ブログは断然理系推しです。一応留めておいてほしいのは、私が文系で落ちて理系で受かったというバイアスがかかっていることです。それでも、理系の方が勉強の方針も得点戦略も立てやすいというのは事実だと思います。

あなたが数学が致命的で国語力は自信があるというタイプなら文系でいいです。随筆も得点源になるだろうし、その国語力を生かして社会の長い長い記述をやるのですから、鬼に金棒でしょう。

そうではないあなたは、数学Ⅲで稼いで、数学の知識を使いながら効率よく理科を勉強していくというやり方がおすすめです。

それと、理科は4科目から2つ選ぶのですが、とってもお得な組み合わせがあるのですよ。この組み合わせじゃなかったら1年で合格できたか怪しいです。その話はまたいつか。

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